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本記事では、戦略コンサルへの転職に当たってはどのような準備や期間が必要となるのか、以下の各フローに分けて、説明していきたいと思います。
・エージェント選び
・書類対策
・ビヘイビア面接対策
・ケース面接対策
・エージェント選定(目安:2週間~1カ月)
ここでいうエージェント選定とは、転職エージェント●●社というだけでなく、その中の誰にエージェントとして担当してもらうか決める、ということを指します。(戦略エージェントとしての能力は、個々人のエージェントに大きく依存します。)戦略コンサルへの転職に当たってはこのフローが一番肝となる部分であるといっても過言ではないかと思います。
どのようなエージェントを選定すべきかというと、戦略コンサルとしての実務経験(+面接官としての経験があると尚良い)があるかどうか、貴方との相性が良いかの2点を軸にすべきと考えます。前者について補足します。戦略コンサルの選考においてはケース面接対策が特に重要であり、エージェントと模擬面接を行うことが対策として効果的です。この点、戦略コンサル経験者でないと、ケース面接についてのノウハウが乏しいため、どのような回答が通過水準であるのか、または面接官がどのような着眼点で候補者を見ているのかについてのアドバイスが難しいという実態があります。(そもそも、戦略コンサル経験者でないエージェントは模擬面接を行っていない場合が多い)
具体的な探し方については以降記事にて記載してきたいと思います。
・書類対策(目安:2週間~1カ月)
戦略コンサル応募に当たっては、当然に書類選考フローがあるので、他企業への応募と同様、履歴書・職務経歴書の作成が必須となります。書類選考のためというのももちろんですが、ビヘイビア面接で話すための職務経歴の棚卸のためにもある程度は力を入れた方が良いです。
関与したプロジェクトベースで、プロジェクトの目的と成果、個人としての成果について記載していくのが説得的と考えます。
理想を言えば、転職を将来的に視野に入れているならば、日ごろから自分の関与するプロジェクト(あるいは部署)がどのような方向に動いているのか、その中で自分がどのような役割を担っているのか文字に起こしていく習慣を付けるのが望ましいでしょう。
・ビヘイビア面接対策(目安:1カ月~2カ月)
戦略ファームの面接と言えば、ケース面接の印象が強いですが、ビヘイビア面接も重視しているファームも殊の外多いです(外資戦略ファームで言えば、ベイン、ATカーニー、ADL当たりがその傾向が強い印象)。そのため、職務経歴書で棚卸した業務経験を様々な角度からの質問に耐えうるように深堀りしていくことが重要です。
各ファームともビヘイビアでの質問項目はある程度は共通的であり、過去問を一通り見て回答を用意しておくこと、並びに、構造的に回答できるよう準備しておくことが必要です。ワードの箇条書き機能などを利用して、想定問答を文章として書き起こしておくことが対策として有効と考えます。
・ケース面接対策(目安:2カ月~3カ月)
戦略コンサルへの転職に当たって、ケース面接対策がやはり一番時間を要する部分であることは間違いないでしょう。以下に分けて準備することが効果的であると考えます。
・書籍による学習
当然ではありますが、いきなり問題にあたっても論理的な回答は不可能であるため、いわゆるケース面接の対策本を読み、自分なりの回答プロセスをある程度体に染み込ませる作業が必要となります。
手を広げすぎても消化不良に陥るため、2~3冊に絞って、数回繰り返して復習し暗記するようなイメージで取り組むことがお勧めです。お勧めの書籍については、以降記事で記載していきたいと思います。
・エージェント(戦略コンサル経験者)との模擬面接を実施する
自分なりの回答を準備しても、それが合格水準であるかの判断は自分では難しく、第三者のフィードバックを得て初めて得られる気づきもあるため、模擬面接は面倒でも絶対に行うべきです。模擬面接の相手について、エージェント選びの項目でも記載しましたが、戦略コンサル経験者でないと、合格水準がどのようなものか、また面接官がどのような着眼点で候補者を見ているのかについてについてのノウハウが乏しいため、戦略コンサル経験者の模擬面接相手を見つけることが重要です。
・とにかく壁打ち
書籍で得た知見や模擬面接で得たフィードバックをフル活用し、各ファームの過去問を解き、自己添削する作業を繰り返しましょう。各ファームの過去問ですが、転職エージェントが有している過去問集や、Noteの記事を参考にするのが定番化と思います。特にNoteですが、戦略コンサルの内定者が過去問や回答例を記載している記事が数多く出回っているため(1記事100円~300円で購入できます)壁打ちには最適かと思います。私はよく「BCG ケース面接」等と記事検索していました。数百問というレベルで壁打ちを行うと、面接で出される様々な問題が全て類題のように感じられるようになってくるため、こうなれば占めたものです。今後ケース面接の過去問や回答例についての記事も執筆していく予定です。
お読み頂き誠に有難うございました。※この記事の他にも、戦略コンサルへの転職に向けた有用な情報を記載しているので、是非他の記事も読んでみて下さい。
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